一番の障害は言葉の壁
外国からの観光客をおもてなしするうえで、日本人にとって最も大きな障害は「言葉の壁」です。
そこで翻訳が必要になりますが、日本語は非常に複雑な言語です。
漢字や敬語、助詞の使い分けがあり、さらに「謙遜を美徳とする」独特のニュアンスや、曖昧さを含む表現もあります。
また、「お世話になります」「もったいない」「初心」など、日本特有の言葉も少なくありません。
さらに、「オーダーメイド」「スキンシップ」「コンセント」「キーホルダー」など、外国では通じにくい和製英語も多く存在します。
翻訳の手順
翻訳を行う際は、日本語をそのまま訳すのではなく、まずは原文を簡潔で明瞭な日本語に整えることが重要です。
感覚的で曖昧な表現を避け、複文は単文に直すなど、読みやすくする下準備を行います。
専門用語などが含まれる場合は、専門用語として訳すか、わかりやすい言葉に置き換えるかを確認します。
翻訳後は、チェック担当者が内容を確認し、意味の取り違えや不自然な表現がないかを精査します。
直訳では伝わりにくい部分は、意訳を用いることも必要です。
翻訳作業は、原文を理解でき、その言語を母国語とする人(いわゆるネイティブスピーカー)が担当するのが理想です。
チェックも同様に、ネイティブによる確認が望ましいでしょう。
お客様の文化を知る
外国人観光客をおもてなしするためには、相手の文化を理解することも欠かせません。
例えば、世界で最も信者数の多いイスラム教では、「ハラル(許された食品)」と「ハラム(禁じられた食品)」という考え方があります。
肉類(爬虫類や昆虫類を含む)やアルコール飲料はハラムとされており、それらが盛られた皿の料理や、同じ調理器具で作られた食品も食べてはいけない決まりがあります。
訪日外国人の日本のサービス業への不満
日本語は語学障壁の高さが圧倒的な1位です。
- 地下鉄は複雑すぎてわからない、駅員に聞いても英語が全然通じない。
- 英語を話せる人が少ない。
- 飲食店に英語表記のメニューが少ない。
- ホテルのテレビに英語チャンネルがない。
- 語学力だけでなく、説明の不足に不満がある。
- 飲食店の食券システムがわからない。
- 料理の食べ方を教えてもらえない。
このように、単に「言葉が通じない」という問題にとどまらず、説明不足や案内のわかりづらさにも不満が集まっています。
話せなくてもサービスはできます
外国語が話せなくても、翻訳されたマップやパネル、説明書などを用意することで対応が可能です。
さらに、指差しパネルなどを使えば、言葉を使わずにコミュニケーションを取ることもできます。
当社では、翻訳のお手伝いします。
当社では、各種言語への翻訳を承っております。
対応言語:英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語(ハングル)、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語、アラビア語 ほか
その他の言語についてもお気軽にご相談ください。
