訪日外国人旅行者の動向

2024年の訪日外国人全体の旅行消費額が過去最高、8兆円を突破!

2024年における訪日外国人旅行消費額は、8兆1,257億円と推計され、前年(2023年)比で約53.1%増となりました。
また、年間訪日外国人旅行者数は約3,687万人と、過去最高を更新しています。
1人当たり旅行支出は平均で約22万7,000円となり、前年から増加しています。

〈観光庁「インバウンド消費動向調査」より〉

「モノ消費」から「コト体験」へ広がる旅の価値

近年では、買物のみならず、宿泊・飲食・体験型サービスなどの支出が相応に増えています。
例えば、2024年の旅行消費における費目別構成比では、宿泊費が33.6%、買物代が29.5%、飲食費が21.5%となっています。

さらに、訪日が2回目以降の“リピーター”の割合が拡大しており、2024年にはリピーター率が約65%との調査もあります。
リピーターは「定番ルート」から少し外れたエリア・宿泊先・体験を好む傾向が強まっており、地域・非都市部の魅力発信が注目される背景です。

外国人が好む日本の温泉地としては、従来の定番に加え、地方の宿泊施設・体験型温泉宿の関心が高まっています。

外国人が好む日本の温泉地

  • 河口湖温泉
  • 湯布院温泉
  • 飛騨高山温泉
  • 登別温泉
  • 洞爺湖温泉
  • 別府温泉
  • 強羅温泉
  • 仙石原温泉
  • 有馬温泉
  • 城崎温泉
〈楽天トラベル調査より〉

人気観光地 訪問都道府県ランキング

  • 東京・大阪の2大都市を中心に、関東では千葉(TDR)・神奈川(鎌倉・横浜・中華街)。
  • 関西では京都(歴史遺産)・兵庫(神戸)など。
  • 愛知県・福岡・北海道(雪・ウィンタースポーツ)・沖縄(リゾート)・静岡(富士山)も引き続き人気です。
〈訪日全観光客のうち合計75%を占める、台湾・韓国・中国・香港・アメリカ・タイの上位6地域が対象〉

訪日観光のこれから

2024年は、コロナ禍後の回復期を経て、訪日外国人旅行市場が本格的に拡大した一年でした。
消費額・来訪者数ともに過去最高を更新し、旅行者の関心は「買い物」から「体験」「交流」へと広がっています。
こうした流れの中で、地域の魅力を伝える情報発信や、分かりやすい多言語対応ツールの整備がますます重要になっています。
当社では、観光地図や案内ツールの制作のほか、デジタルコンテンツ制作や多言語対応など、観光情報の発信をお手伝いいたします。

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